帝国データバンクより新型コロナウィルス関連倒産の動向調査が発表されました。
帝国データバンク特別企画:「新型コロナウイルス関連倒産」動向調査 5 月21 日16 時現在判明分
https://www.tdb.co.jp/tosan/covid19/pdf/tosan.pdf
ざっくりまとめ
- 新型コロナウィルス関連倒産総件数は1478件
- 業種別では飲食が最多。次いで建設業・ホテル旅館業・アパレル
- 都道府県別では東京が最多。次いで大阪・神奈川
新型コロナ関連倒産件数・2021年5月21日時点での累計
新型コロナウィルスの影響を受けて倒産件数は全国で1478件に上っています。うち法的整理が1353件・事業停止が125件に上ります。また1億円未満の小規模倒産が828件(全体の56%)。負債が100憶以上の大型倒産は5件(全体の0.3%)に留まっています。
新型コロナ関連倒産件数・月別発生件数
発生月別では3月が187件で突出しています。11月以降の感染再拡大から第3波が発生したことによる年末年始の需要の喪失。年明けの緊急事態宣言の再発出の影響により、3月に187件と急増しました。5月は21日時点で27件と少ないですが、今後大幅に増加する見通しとなっているとのこと。
新型コロナウィルス関連倒産件数・業種別発生件数
業種別では飲食店が243件と最も多く、次いで建設・工事業(138件)。ホテル旅館業(89件)・アパレル業と続きます。飲食店の他アパレル業や飲食業への影響も目立っています。依然かなり厳しい状況です。
新型コロナ関連倒産件数・地域別発生件数
都道府県別では東京都が354件と最も多く、次いで大阪(146件)・神奈川(89件)と続きます。
店舗数の母数が多いところがそのまま反映されている形ですね。宿泊業に関しては東京・大阪などの大都市はビジネスホテルが多くありますが、新型コロナウィルスの影響で出張需要が下がったり、旅行者の減少などが要因として挙げられそうです。
北海道・静岡県・愛知県・兵庫県・福岡県なども50~99件未満とかなりの数の企業が倒産しています。
出口が見えないトンネル
感染再拡大によって今以上に倒産件数が増えていくと予想されています。GoToトラベルキャンペーン関連の話題では「どうして観光業ばかり」「直接お金を配ったほうがいい」というコメントもよく見受けられますが、お金を配るとそこで完結してしまいます。
旅行一つ取っても、旅行する→交通費を支払う→宿に泊まる→地元の食材を使った料理を食べる→観光地に行く→飲食店に行く→お土産を買う…などなど色んな所にお金が循環するのです。観光業は裾野が広く、観光業が復活することで企業や地域を救う糸口になります。
ワクチン接種が始まっていますが、オリンピック開催にも陰りが見え、まだしばらく厳しい状況が続き、正直この先どうなるかわかりませんが、動向を見守って発信していく事がブログ運営者の責務とも考えます。
早く皆が楽しく旅行出来るようになることが一番の願いです。
…すいませんかっこつけすぎました。二番目の願いは私が楽しく旅行することです(´;ω;`)